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女性医師が笑顔で働き続けるために[4]

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記事

女性医師が自分の病院や施設を変えたいと思ったときはどうしたらよいのでしょうか。スムーズな提案の仕方とは?

~皆に利益がある提案~

 

自分の病院や施設を変えたいと思ったら、男女問わず賛同する仕組みを提案するとスムーズかもしれません。子供と時間を過ごしたいと思う男性も少なくありませんし、趣味や友人との時間を大切にしたいと思う男性は多くいます。結果的に男性医師に負担が掛かる提案よりも、男性にも魅力的に映るプランの方が実行しやすく長続きもしやすいはずです。

 

私の現在勤める病院では、男性医師も配偶者が妊娠するとすぐに上司に出産予定日を伝え、産後数ヶ月は当直を無くす、オンコールを減らすなど労働量を調整しています。また、有給休暇を消費することは当たり前であり、範囲内であれば特別な理由なく不利益を被ることなく休暇を取ることができます。

 

例えば、毎年必ず全員が1ヶ月の休暇を取るように医局が「仕事量をあらかじめ配分」できれば、女性医師の競争力は上がり、負担が減り、そして男性医師にも不利益がありません。それを達成するためには病院の制度や医師教育システムなど多方面の変革が必要ですが、個人レベルでの提案は大きな流れの第一歩となりえます。

~チャンスは手放さない~

 

飛躍できる機会は限られています。チャンスが来たと思ったら、たとえ準備ができていなくても、決して逃さず飛び乗って下さい。まだ自分には早いと見送ってしまうと、もう2度と同じチャンスは訪れないかもしれません。

 

先輩女性医師の「立ち止まって考えるな、走り続けながら考え準備しなさい」という言葉は私の行動基盤の一つです。マルチタスクの人間が立ち止まると、つぶれたり抜け出せなくなったりすることがあります。常に次の段階に移る機会をうかがい、逃さないことが肝要です。

筆者自身いまだ日々試行錯誤で奮闘中ですが、一人でも多くの女性医師が、時間をかけて習得した医学という専門知識と経験を生かし、当たり前のように笑顔で働き続けられるよう、これからも行動と応援を続けて行きたいと思っています。

女性医師が笑顔で働き続けるために[3]

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医師プロフィール

隈丸 加奈子 放射線科

2005年東京大学医学部卒、2012年医学博士取得(生体物理医学専攻)。ハーバードメディカルスクール・ブリガムアンドウィメンズ病院放射線科にて客員研究員を経たのち、現在同院同科のAssistant Professor。専門は心・血管画像、画像検査の利用分析。2児の母でもあり、2013年に建築士の友人と共にボストン近郊の日本人ワーキングママを支援する活動を開始。

隈丸 加奈子
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