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私が「千葉市を日本のシアトルに!」を始めた理由[3]

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市民の半数以上が救命講習を受講しているシアトルの公園では、うっかり昼寝などできない。その理由は……。

 

◆なぜシアトルでは救急救命率が高いのか?

私がシアトルの救急事情を視察に行く時、熊谷千葉市長にお会いする機会があり、「シアトルでは、公園で昼寝するときには注意が必要ですよ」と忠告を頂きました。シアトルに行きましたら、確かに公園で昼寝している人がいません。なぜかというと、シアトルでは公園で昼寝をしていると、心臓マッサージをされてしまうことがあるからなのだそうです。千葉市の公園で昼寝をしていても、誰も声をかけてくれません。千葉市では、たぶん安らかに天国に行くことができるでしょう。

シアトルでは公園で昼寝をすると、向こうの大男に馬乗りされて心臓マッサージをされてしまうかもしれない。そういう恐怖感があります。しかし、これは倒れている人がいたら必ず声をかけて、反応がなかったら心臓マッサージをするという文化です。反応すれば、もちろん心臓マッサージはされないと思います。シアトルの公園では、みんな心臓マッサージをされないように、ちゃんと周囲に気を配っていました。

◆心停止を起こすなら千葉市で!

千葉市をシアトルにする活動の合い言葉は、「心停止を起こすなら千葉市で!」です。これは千葉市で心停止を起こしても、絶対に助けますよというメッセージです。シアトル市は、シアトルに住めばきっと長生きできると宣伝しました。千葉市も、ここに住めば長生きできる街、市民が安心して暮らせる街を目指します。最終的には、千葉市が日本一住みたい街になることを目指します。

◆三つの勇気

現在、我々千葉市医師会の会員は、あかいし脳神経外科の赤石先生が提唱する活動指針に基いて行動しております。それは、下記の3つの勇気です。

1:倒れている人がいたら「どうしました」と声をかける勇気

2:その人の意識がなかったら「おーい、誰か来てくれ」と大きな声で助けを呼ぶ勇気

3:AEDが来たら自分でショックボタンを押す勇気

以上の活動を広め、千葉市だけでなく、日本中の熱い思いを持った有志とつながる事を希望しています。

私が「千葉市を日本のシアトルに!」を始めた理由[2]

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医師プロフィール

中村 眞人  内科

1979年千葉大学卒業、第三内科入局。1986年千葉社会保険病院循環器部長・運動療法部長を経て、1995年なかむら医院を開設。1996年より千葉県&千葉市健康スポーツ医学研究委員会委員・生活習慣病啓発NPO小象の会監事・ちばアートとスポーツの会の理事となり、健康スポーツの普及に努める。2008年より千葉市医師会理事。2010年より「千葉市を日本のシアトルに!」する活動を千葉市教育委員会・消防局・千葉大学・歯科医師会・薬剤師会・救急救命士学校と連携して推進中。

中村 眞人 
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