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身長が2センチ低くなったら骨粗鬆症かも

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身長が低くなったら、そこには骨粗鬆症が潜んでいるかもしれません。骨折しやすくなることが寝たきりの原因になる場合もあります。

私の診察室に入るとドアの正面の一番目立つところに貼り紙がしてあります。そこには、「身長が2センチ低くなったら骨粗鬆症かもしれません。お医者様に相談しましょう」と書いてあります。

久しぶりに実家に帰った時、ふだん会っていない母親や父親が小さく見えたことはないでしょうか? 年を取ると誰でも身長が低くなり、体重が減りやせて小さくなるのですが、この現象には骨粗鬆症が潜んでいるかもしれません。

高齢になってもできるだけ寝たきりにならないで生活したい、と誰もが思いますよね。寝たきりになる原因には、脳血管障害、認知症、高齢による衰弱に並んで、骨折による身体能力の低下があります。

骨折を起こしやすい人には、骨の強度が低下してしまう骨粗鬆症が潜んでいる可能性があります。骨粗鬆症の方が起こしやすい骨折の中に脊椎圧迫骨折、大腿骨頚部骨折があります。この二つの骨折を起こすと歩行能力が著しく低下してしまい、2割程度の患者様が自分では歩けないか寝たきりの状態にまでなってしまいます。

「おふくろも年取ったなあ」と感じたら、整形外科や内科で骨粗鬆症の診察・検査を受けるようにしてあげましょう。

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医師プロフィール

平沼 尚和 整形外科

1977年日本医科大学卒業。日本医科大麻酔科学教室入局
1983年城南総合病院麻酔科部長
1985年日本医科大学整形外科教室入局
1991年協友会屏風ヶ浦病院整形外科部長
2005年平沼整形外科クリニック開設し現在に至る

医学博士、日本整形外科学会専門医、麻酔科標榜位

平沼 尚和
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