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INTERVIEW

フリーランス

内科

川島 実

地元・奈良県に恩返ししたい

川島実先生は、京都大学在学中にボクシングのプロライセンスを取得、29歳で引退するまでの5年間プロボクサーとして活躍してきました。その後、東日本大震災で被災した気仙沼市立本吉病院(宮城県)の院長に就任。2014年に辞任後は地元・奈良県に戻り、フリーランスの医師として活躍してきました。そんな川島先生は2019年、奈良県知事選に出馬を決意しました。その背景にはどのような想いがあったのでしょうか。

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奈良県知事選出馬のわけ

―奈良県知事選に出馬されると伺いました。その理由は?

子どもが育つ環境として自分の出身地でもある奈良県がいいと考え、2014年3月に気仙沼市立本吉病院の院長を辞任して、地元・奈良県に戻ってきました。医師として働く傍ら、子どもの学校のPTA会長や自治連合会の会長などを務めて、地域活動に関わる機会が増えたんです。すると、徐々に県政の課題が見えてくるようになりました。

奈良県は長年、現職知事が選挙で負けたことがない筋金入りの保守的な県です。そして旧態依然とした部分が多数あったり、県政が住民との対話なくして進められたり――。地元だからこそ、奈良県をもっとよくしたい、そしてやや大げさかもしれませんが、奈良県が変わることで、日本も変わるのではないか。そんな望みを抱いて、奈良県知事選に出馬することを決めました。

ー医療現場への未練はないのですか?

もちろん大いにあります。昨年12月に全ての診療一度「店じまい」したのですが、後ろ髪を引かれまくりでした。でも今お話したように、奈良県に帰って来て、奈良県の行政の課題が見えてきて、やはり奈良県を変えたいとの思いのほうが強くなったので、店じまいを決意しました。

昨年12月までは10カ所の医療機関などで医師としての仕事をさせてもらっていて、それぞれの現場で「頑張って」と送り出してもらえたことが、大きな励みであり、今のモチベーションになっています。

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PROFILE

川島 実

フリーランス

川島 実

京都大学医学部在学中にプロボクサーデビューし、西日本新人王(ウェルター級)に輝く。29歳でボクシングを引退。その後、奈良県や京都府、沖縄県、山形県で内科、救急科などの研鑚を積み、東日本大震災直後から気仙沼市立本吉病院でボランティアとして診療に従事する。2011年10月に同病院院長に就任。2014年3月に辞任し、奈良県へ戻る。奈良を拠点にしながら、東北地方を中心に各地で診療や施設の嘱託医、専門学校教師を務める。2019年4月7日に予定されている奈良県知事選挙へ出馬を表明。

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