冬のダイエットの味方!「褐色脂肪細胞」とは[1]
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忘年会やパーティーなど会食の機会が増え、太りやすいイメージのある冬。しかし、寒い冬は、ダイエットのチャンスでもあるのです!
私たちの体には、冬のダイエットの味方が備わっています。それは、寒さを感じると熱を産生する自前のヒーター「褐色脂肪細胞」です。
◆脂肪をため込む「白色脂肪細胞」と脂肪を燃焼させる「褐色脂肪細胞」
脂肪細胞には「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があります。前者は脂肪をため込み、エネルギーが過剰になると肥大化していきます。食べ過ぎて太るのは、白色脂肪細胞が膨らむからなのです。
以前は、白色脂肪細胞は乳幼児期や思春期など限られた時期にしか増加せず、その時期に生涯の数が決まるとされていました。しかし近年の研究では、白色脂肪細胞が脂肪でいっぱいになると、さらに細胞の数を増やし、脂肪を取り込むことが分かってきました。高校生まで痩せていたから大人になっても大丈夫、ということは決してありません。
一方、褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼させる細胞です。褐色脂肪細胞は赤ちゃんの頃に多く存在しますが、成人でも胸部や肩甲骨のあたりに存在することが確認されています。加齢により徐々に減少し、特に40歳以降は顕著に減少することが、中年太りの大きな原因になっているといわれています。
褐色脂肪細胞の熱産生の能力は、骨格筋の70~100倍です。ハードな筋トレをするより、褐色脂肪細胞をいかに効率的に増やすかがダイエットの大きなカギとなるのです。
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医師プロフィール
下島 久美子 美容皮膚科
クリニックB 院長
金沢医科大学卒業後、杏林大学第一内科に入局し内科医として臨床経験を積む。
その後、六本木わかばクリニックへ入職しレーザー治療、注入療法の美容医療全般を学び美容皮膚科医としての臨床経験を積み現職へ至る。
2014年10月に日比谷・有楽町にクリニックBを開院。