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INTERVIEW

さつきホームクリニック

泌尿器科

月永 洋介

治療から緩和ケアまでできる在宅診療所を目指す

2016年4月、宇都宮市にさつきホームクリニックを開業した月永洋介先生。周辺にある病院との連携を深めながら、200名以上の患者さんを診ています。そんな月永先生は「治療経験豊富な医師こそ緩和ケアをするべき」と言います。その言葉に秘められた想いとは―。

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泌尿器科から在宅診療へ

―在宅医療に進むまでのキャリアを教えていただけますか?

私は順天堂大学泌尿器科学講座に入局、5年間泌尿器科医として経験を積みました。ちょうど、私が入局した翌年に新医師臨床研修制度が始まったので、2年間後輩が入ってこなかったんです。そのため、最初の3年間は色々なことを経験させてもらい、かなり下積みを積めました。

その頃は地域医療の重要性に関心が集まり始めた時代。5年間大学病院にいたことで、徐々にもう少し地域に近いところでの医療をしたいと思い、自ら関連病院に転籍し泌尿器科を立ち上げ、一人診療部長として外来から手術、抗がん剤治療まで全てをこなしていました。その後、運よく緩和ケアを教えてもらえる環境があり、泌尿器科で緩和ケアも導入していきました。

ただ、徐々に長期入院が難しくなってきて、在宅医療に移行しようと思っても地域で在宅医療の体制が整っておらず、退院させたくても退院させられないという現状を目の当たりにしました。誰かがやらないといけない、しかも若くて体力がある医師のほうがいい―。そう思い、自ら在宅診療クリニックの開業を決意したのです。

―開業場所を宇都宮市にしたのはなぜですか?

自分で開業するということは、家庭にも影響が出ると思いましたし、一人で24時間365日対応していかなければならないので、何かあったときに妻の実家に子どもを預けられる環境がいいと思い、妻の実家に近い宇都宮市を選びました。

またリサーチしていく中で、宇都宮市周辺には自治医科大学附属病院や獨協医科大学病院、済生会宇都宮病院など大きな病院がありました。それらの病院は在宅医療を推進しようとしていたのですが、地域に在宅医療に取り組む医師があまり多くなく、連携が進んでいない状態でした。そのため在宅医療を推し進めやすい環境だと思ったのです。おかげさまで開業から2年あまり過ぎた現在、数名の非常勤医師と私で240名の患者さんを診ることができています。

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PROFILE

月永 洋介

さつきホームクリニック

月永 洋介

月永 洋介 泌尿器科

医療法人賛永会さつきホームクリニック院長
兵庫医科大学卒業後、順天堂大学泌尿器科学講座入局、その後埼玉県さいたま市にある丸山記念総合病院に転籍、泌尿器科の立ち上げ診療部長を務める。2016年4月、栃木県宇都宮市にさつきホームクリニックを開業、現在に至る。

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