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研究・論文執筆で実績を残しながら、消化器内科医を突き詰める

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医師3年目の齋藤宏章先生。齋藤先生の目標は「研究や論文執筆で実績を残しながら、消化器内科医としてのキャリアを突き詰める」こと。

【初期研修先は北海道北見市】

福岡県出身、東京大学医学部を卒業。同期は非常に優秀でした。どんどん都内の有名病院での初期研修が決まっていき、学力では彼らに勝てないと思いました。それもあり、一度は知り合いがいなくて、自分が見たことのない土地での医療が経験したいと思い、とりあえず、2年間はこれまで生活してきた土地から飛び出してみようと思ったのです。

あまり雪が降らない福岡県出身の自分にとって、雪国での医療は全くイメージがつかず、イメージが湧かないならこそ一度経験してみようと思ったのです。初期研修先に北海道の北見日赤病院を選びました。

【消化器内科医としてスタート】

初期研修が始まる前は外科志望でした。最終的に消化器内科に進むことを決めました。初期研修1年目の終わりから2年目の初めあたりの時期でしたね。理由は、初期研修を通して、外科を突き詰めたいと思うほど好きではないと気付いたこと、そして将来、興味の方向性によってさまざまな選択の可能性があること。

例えば、興味を持った臓器の専門性を突き詰めることも可能ですし、急性期からターミナルまでさまざまな段階の患者さんと接することもできます。また内視鏡手術のスキルを高めるという選択もあります。

専門性を高めるために、選んだ後期研修先は仙台厚生病院です。仙台厚生病院は循環器科、呼吸器科、・・・と3診療科に特化して、患者を集約化、国内トップレベルの症例数を誇り、技術的にもトップクラスだからです。北見日赤病院とはまた違った環境で自己研鑽に励もうと考えました。

【ビジョン】

これまで臨床ばかりに注力してきましたが、これから自分の実績を形として残していくために、研究や論文執筆も行っていこうと思うようになりました。論文は大学病院の医師が書くイメージがありましたが、市中病院の臨床現場にも論文のテーマになることはたくさんあります。

また、医師は常に学んでいかなければいけません。そのためにも、定期的に自分の臨床経験からテーマを抽出し論文として形にすることで、学びの整理になりますし、他の方の新たな学びにつながります。消化器内科医、研究の二足のわらじを常にバランス履き続けたいですね。

(インタビュー/文:北森 悦)

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医師プロフィール

齋藤 宏章 消化器内科後期研修医

1990年福岡県生まれ。2015年3月東京大学医学部医学科卒業、同年4月より北見赤十字病院にて初期研修。2017年4月より仙台厚生病院消化器センター消化器内科勤務開始、現在に至る。

齋藤 宏章
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