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梅雨冷えからカラダを守る

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記事

「梅雨冷え」という言葉があるように、梅雨時は急に気温が下がることがあり体が冷えやすい時期でもあります。調子を崩さず梅雨の季節を乗り切るために、気をつけるべきこととは?

梅雨の季節は高気圧と低気圧が交互に入れ替わり、気圧の変化によって自律神経のバランスがくずれやすくなり、体の調子もなんとなくすっきりしないことが多くなります。

梅雨の時期は気温が低く湿度が高いため、飲んだ水分が汗となって蒸発しにくくなります。そうすると体に水がたまりがちになり、たまった水によって体がむくんだり冷えたりしやすくなります。

体の冷えは、血液の流れを悪くするので頭痛や肩こりの症状を起こす原因にもなります。梅雨時はもともと冷え性の人はもちろん、普段あまり冷えを気にしない人も気がつかないうちに自然と体が冷える時期なのです。

低体温の状態では新陳代謝や集中力が低下しさまざまな病気の原因となるので、早めの対策が必要です。対策としては、バランスの取れた食事と、早寝早起きなど体内リズムに沿った生活を意識して実践してみると良いです。ごくあたり前のことですができていない人が案外多いです。

低体温を改善するためには基礎代謝を高める必要があります。筋肉量を増やし、エネルギーを使うことで熱が発生するので有酸素運動が効果的です。すぐに効果が出るわけではないので毎日の生活の中で少しずつ続けることが大切です。

毎日の生活習慣に気をつけることで低体温は改善されるので、体質だからと諦めないで今の生活習慣を見直しましょう。低体温を放っておくと、血行が悪くなり体の冷えだけでなく神経痛・リウマチなど持病の悪化、たるみ、くすみなど肌のトラブルが起こりやすくなり、美容面でも悪影響が出ます。

体を冷やさないようにし、梅雨の時期は温かいものを飲むなどして体を内側から温めるようにしましょう! 冷たいもの・生もの・糖分の多いものを控え、生姜・ネギ・シソ・シナモンなど体を温める食材を意識的に食生活に取り入れるようにし、バランスのとれた食事や睡眠、運動を毎日の生活の中で無理のない範囲で意識すると良いでしょう。

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医師プロフィール

玉木 優子 内科・心療内科

たまきクリニック院長。東京生まれ。1987年北里大学医学部卒。
東京大学附属病院、筑波大学病院、北里研究所付属東洋医学研究所を経て、2008年より現職。
日本東洋医学専門医、日本プライマリケア学会認定医。老人ホーム・身障者センター・企業の産業医、学校医・園医、よみうり文化センター気功講師など行いながら、心療内科を中心に西洋医学と東洋医学を融合した統合医療を行っている。

玉木 優子
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