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総合診療×Antaaインターンで見えてきた課題解決への一歩

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医師5年目の飯野貴明先生。4年目に総合診療科専攻医としてのキャリアを歩み始め、同時期に「つながる力で医療を支える」Antaa株式会社のインターン生としての活動も始めました。2つの活動を通して見えてきた課題の解決に向けて、新たな一歩を踏み出そうとしています。

◆総合診療科×Antaa

―総合診療科に進まれた経緯を教えていただけますか?

学生時代、循環器内科での実習中に尊敬する先生に出会ったことから、初期研修修了後は循環器内科に進みました。しかし、循環器内科での研修は想像以上に自分の身体には厳しく、後期研修医になって3ヶ月後から約9カ月間休職することになりました。休職中、改めて今後の自分が大切にしたいことを考え直した結果、総合診療科に進もうと決めたのです。

―総合診療科を選んだ理由はどのような点にあったのですか?

これもまた、学生時代の病院実習や初期研修で総合診療科を回っている時、先生方が魅力的だったのが大きな理由ですね。学生時代から漠然とした憧れがありました。その憧れの理由を今になって紐解いてみると、総合診療科の先生方は、自分の考えや疑問、患者さんの話を分かりやすく言語化することに長けていらっしゃいます。1時間以上の時間をかけて診察した患者さんのお話を30秒程度に、過不足なくまとめられていました。自分も考えも言語化して相手に伝えられるからか、総合診療科には心穏やかな先生方が多い印象もありました。

自分もそのように考えをきちんと言語化し相手に伝えられるスキルを身に着けたいと思い、総合診療科を選ぶことにしました。あとは、千葉大学の総合診療科は、学生や初期研修医、自分のような初学者に対する教育も丁寧な印象があったことも選んだ理由の1つです。

―一方、病院外では、「つながる力で医療を支える」を理念に掲げるAntaa株式会社のインターン生としても活動もされています。

Antaaでのインターンは、休職中、2017年12月頃から始めました。その半年ほど前に千葉大学出身の先輩から、Antaaが提供している「AntaaQA」というアプリを教えてもらい、面白いアプリだと思ってダウンロードしていたんです。AntaaQAとは第一線で働く医師が登録し、外来や病棟管理、当直の際に自分の専門外の症状で悩んだときに、気軽に相談できるアプリです。

アプリをきっかけにAntaaのことを知り、半年後に、たまたまFacebookでAntaaがインターン生を募集していることを知りました。ちょうど次のキャリアをどうするか考えている時期とも重なり、今まで経験したことがなかった企業インターンは面白いかもしれないと思い、参加することにしたのです。

インターン生として1年強経ちますが、現在は企業内の総務のような役割やイベントの運営、AntaaQAで質問と回答の補足や、質問内容の過不足に関してサポートしたり、回答の質の評価など行っています。

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医師プロフィール

飯野 貴明 後期研修医

東京都出身。2015年千葉大学医学部卒業後、同大学附属病院にて初期研修修了。三井記念病院循環器内科を経験後、2018年4月より千葉大学医学部附属病院総合診療科にて後期研修中。同時に2017年12月よりAntaa株式会社インターン生としても活動している。

飯野 貴明
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