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糖尿病と楽しく付き合っていくには?

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記事

糖尿病は長く付き合っていくもの。そのコツは、我慢するばかりではなく「できるだけ楽しく付き合っていくこと」です。

 

糖尿病とはどう付き合っていけばよいのでしょうか?

「糖尿病を良くしなければならないことはわかるけど、でもそのためには食べたいものを我慢して、つらいことばかりではないの?」

みな、我慢することばかり考えます。後ろ向きな人や、はなから放棄する人も多いです。しかし糖尿病は長く付き合っていくものです。私は墓まで連れ添っていかなければならないと話します。勉強や、ゴルフ、サーフィン、スキーなどのスポーツ、仕事、恋愛、夫婦生活もそうですが我慢、我慢だけではうまくいきませんし、長続きしません。上達や長続きするコツは、「できるだけ楽しく付き合っていくこと」です。

では、糖尿病と楽しく付き合っていくにはどうすればいいのでしょうか?

まずは食事です。

糖尿病と言われると、おいしいものを食べられなくなるとガッカリする人も多いです。しかし考え方を変えませんか? おいしいものは食べてもいいのです。(もちろん程度はありますが。)ただ、なんとなく食べているものをカットしてください。

高級なお店での食事や、いつもは食べられないようなおいしいものはしばらく記憶に残るはずです。逆にご飯とご飯の間のお菓子など、いわゆる間食や砂糖の入っている飲み物は1日、2日前のものでもあまり記憶には残っていないと思います。そういうものこそ減らしてみてください。お金の使い方、節約と同じです。使うときは使う、でも節約するときは節約するというように。

ずっとお金を使えば破産します。かといって、ずっとお金を使わずためても、つかわずに死んでしまったら意味がありません。食事も同じです。要は、食べすぎはダメですが、我慢しすぎもダメ。過ぎたるは及ばざるがごとしなのです。(実はそれが難しいのかもしれませんが。)

例えば、旅行に行くことが決まっているときは、旅行前はお金を使うのを控え、旅行中にお金を使うはずです。旅行先でしか食べられないものを我慢するのは良くないと思います。旅行でおいしいものを食べるために、旅行の前後で控えてみればいかがでしょうか?

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医師プロフィール

篠田 和明 糖尿病内科

港南台内科クリニック 院長
新潟県出身。筑波大学第2学群在籍後、再受験で新潟大学医学部へ、卒業後、湘南鎌倉病院で臨床研修経て、横須賀共済病院、横浜市立大学附属病院、
その後、横須賀にて糖尿病は中島内科クリニック、在宅は三輪医院、認知症は汐入メンタルにて経験を積み、2014年、さまざまな先生のバックアップのおかげで横浜、港南台の地で開業する。現在は、それらの経験を生かし、糖尿病、認知症、在宅を統合しながら、これからの超高齢化社会のなかで患者さんに対応した診療、医療の構築の手伝いができたらと日々、悪戦苦闘中

篠田 和明
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