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花粉症の根本治療、舌下免疫療法とは

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花粉症の新しい根本治療として期待されている舌下免疫療法。新たに治療を開始する時期はスギ花粉の飛散時期が過ぎた6月頃から次に花粉が飛び始める前の12月頃までが適しています。

花粉症を治す方法があるのはみなさんご存知ですか? 今までは、花粉症の治療としては、アレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬を服用するのが一般的でしたが、このお薬は眠気が出たり、体がだるくなったりする作用があります。また、抗ヒスタミン薬は、症状を抑えるだけで、花粉症の根本治療にはなっていません。昨今は、比較的眠気の出ないタイプの薬も出ていますが、これらのお薬でも眠気が出る方がいます。

そこで、スギ花粉症を根本的に治す、舌下免疫療法がやっと保険適用になりました。概算ですが、一カ月3000円程度で免疫療法を受けることが出来ます。

花粉症を根本的に治したい方、抗ヒスタミン薬で眠気などの副作用が出る方に舌下免疫療法がとても良い適応になります。

テレビでも紹介されていますが、この療法は、最低2年毎日続ける覚悟が必要です。改善度はその人の重症度、免疫の状態によってもちがいますが、およそ40%程度の方が花粉症から解放されます。(ためしてガッテンでの大久保教授の言葉より。)しかし、2割の方は、この治療が効かないという可能性もあるそうです。

さて、どのような治療かというと、スギのエキスを毎朝、舌の裏にたらすだけなのです。2分間そのまま保持して、そのままごくんと飲みます。その後5分間は、飲食は控えていただきます。うがいなどはする必要はありません。

この治療は、どのドクターでもできるわけではなく、学会で講習を受け、自宅で勉強もして試験を受けたドクターがいる病院でのみになります。

最初1回目の舌下療法時は、病院でする必要があります。最初の2週間は、滴下エキスを増量していき、その後は、維持期に入ります。その間は、2週間ごとに受診をしていただき、お薬を処方します。

先述の通り、全く効かない人も完全に治る人もいますが、それ以外に、症状はあるけれども、お薬をのむ頻度、量が減って改善がみられます。舌下免疫療法が保険適用になったことで、今後、花粉症から解放される人が増えてくるはずです。

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医師プロフィール

向田 公美子 アレルギー科

平成6年三重大学医学部卒業。京都大学医学部大学院卒業 博士号修得。平成20年京都北山にくみこアレルギークリニックを開業。アレルギー診療を中心として“アトピーの人でも美肌を手に入れられる!”をモットーに、お肌の弱い方のスキンケア、美容、漢方治療、ダイエット外来にも力を入れている。日本アレルギー学会認定専門医

向田 公美子
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