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INTERVIEW

船橋市立医療センター 代謝内科部長

代謝内科

岩岡 秀明

万病のもとを防ごう! 専門医に学ぶ糖尿病

今や国民病ともいわれる糖尿病。予備軍を含めた患者数は約2050万人に上るとされていますが、治療を中断したり放置したりする人も多く、深刻な合併症を引き起こし、大きな問題となっています。糖尿病の診療に長年携わり、専門でない医師のための書籍やDVDも出している岩岡秀明先生に、糖尿病の治療とその現状について教えていただきました。

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糖尿病を診ることの大切さ

先生はなぜ医師になろうと思ったのですか?

私は開業医の一人息子でしたので、当然のようにして医学部に行きました。当時は親が医者だと子どもは医学部に行く、というような時代でした。手先も不器用ですし解剖も苦手でしたから、医者にはあまり向かないなと思いながらなってしまったようなところもあります。昔から音楽や映画が好きで、高校時代はレコード会社のプロデューサーや映画監督になりたいと思っていました。

自分にそういう夢があったので、息子が一度進みかけていたダンサーの道を諦めきれず、大学卒業後1カ月で会社を辞めて、もう一度ダンサーに挑戦したいと言い出した時も、自分が行きたい道を行けばいい、と応援しました。普通の父親なら反対するのでしょうがね……。苦節4年でボーカル&ダンスグループのメンバーとしてプロデビューしたときは、やっぱりうれしかったですね。

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糖尿病を専門にしようと思ったきっかけを教えてください。

研修医のころ指導してくれていた先生が「これからは糖尿病が国民病になるから、そういう病気の専門になるといい」と勧めてくださり、この道に進みました。でもそのころは2型糖尿病といえば、医師であれば誰でも診ることのできる疾患と思われていましたから、あまり面白くないと感じていたんです。

 

私が医学部を卒業したのは1981年ですが、当時はスルホニル尿素薬(SU薬)を最大量まで処方して、それがだめだったら1日1回か2回のインスリン注射に変えればいい、というような時代でした。というより、それしか治療法がなかったのです。糖尿病の薬が増え、治療の選択肢が広がってきたのはこの15年ぐらいのことです。


若いころはもっと珍しい疾患を専門にして研究し、論文を書きたいと思っていましたが、糖尿病は今では非常に多い疾患となり、この病気を診ることの大切さがわかりました。後になってから思うようになったことですが、この道を選んで良かったですね。

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PROFILE

岩岡 秀明

船橋市立医療センター 代謝内科部長

岩岡 秀明

1981年千葉大学医学部卒業。千葉大学医学部附属病院、国立柏病院で臨床研修を修了後、成田赤十字病院内科等を経て、2002年4月より船橋市立医療センターに勤務。日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内科学会総合内科専門医・指導医、日本内分泌学会内分泌代謝専門医編著書に「ここが知りたい!糖尿病診療ハンドブックVer.2」(2015)他

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